所長ブログ
2015年1月19日 月曜日
[書評]松下淳一 民事再生法入門[第2版](有斐閣)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「民事再生法入門」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書の著者は、東京大学大学院法学政治学研究科教授である。本書の初版は、2009年に出版され、当時は、民事再生法の基本的な事項を説明する良い本がなかったので、とても重宝した。確かに基本書としては、伊藤眞教授の「破産法・民事再生法」など信頼できる書物はあったが、「破産法と共通する部分の記述を省きつつ民事再生法のみを説明する初学者向けの本」(はしがきⅰ頁)は、当時も今も存在しない。その松下教授の「民事再生法入門」が改訂されたので、この機会に新版を読み直してみることにしたのである。
入門書としては適切な本で、また、比較的薄い本(B5版で本文215頁)なので、一気に読める本である。その意味で、民事再生法の良い入門書であると思う。とはいっても、各章に「コラム」と題して進んだ内容にも触れられており、中上級者にも使える本であろう。はしがきにもあるように、「進んだ応用問題を自分で考えることができるようになるためには、基本的事項の趣旨や根拠を十分に理解しておく必要がある」(はしがきⅱ頁)から、実務家や研究者も折に触れて目を通してみる価値のある書物だと思う。
林浩靖法律事務所では、基本を大切にして、依頼者の皆様に、必ず、ご満足いただけるサービスをご提供しています。何か、お困りごとがございましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談下さい。
弁護士 林 浩靖
本書の著者は、東京大学大学院法学政治学研究科教授である。本書の初版は、2009年に出版され、当時は、民事再生法の基本的な事項を説明する良い本がなかったので、とても重宝した。確かに基本書としては、伊藤眞教授の「破産法・民事再生法」など信頼できる書物はあったが、「破産法と共通する部分の記述を省きつつ民事再生法のみを説明する初学者向けの本」(はしがきⅰ頁)は、当時も今も存在しない。その松下教授の「民事再生法入門」が改訂されたので、この機会に新版を読み直してみることにしたのである。
入門書としては適切な本で、また、比較的薄い本(B5版で本文215頁)なので、一気に読める本である。その意味で、民事再生法の良い入門書であると思う。とはいっても、各章に「コラム」と題して進んだ内容にも触れられており、中上級者にも使える本であろう。はしがきにもあるように、「進んだ応用問題を自分で考えることができるようになるためには、基本的事項の趣旨や根拠を十分に理解しておく必要がある」(はしがきⅱ頁)から、実務家や研究者も折に触れて目を通してみる価値のある書物だと思う。
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