所長ブログ
2015年2月 2日 月曜日
[書評]網野徹哉・橋川健竜編著 南北アメリカの歴史(一般社団法人放送大学教育振興会)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「南北アメリカの歴史」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
この本は、以前書評をした「現代環境法の諸相」(該当する記事は、こちら)、「途上国を考える」(該当する記事は、こちら)と同じく、放送大学の講義用の印刷教材として執筆されている本である。編著者の網野徹哉氏は東京大学大学院教授(放送大学客員教授)、橋川健竜氏は東京大学大学院准教授(放送大学客員准教授)で、網野教授はラテンアメリカ史を、橋川准教授は北米史が専門である。
アメリカ合衆国についてはともかく、北米の古代史や、新大陸の「発見」前後を除くラテンアメリカ史は、高校の世界史ではほとんど取り上げられないが、当たり前であるが、世界のどこの地域にも歴史はある。本書は、南北アメリカの歴史の概観という意味では、非常に好適な書物といえる。もっとも、「19・20世紀もイギリスとの関係が深いカナダについては、その独自の文脈を軽んじるべきではないため、17・18世紀の先住民との接触の部分を」除いて、本書の対象外とされている(6頁)のでカナダ史については、別途の補充が必要ではある。
最近は、ラテンアメリカの方で日本に来られる方も、日系人の方を中心に増加しています。日系人の方であっても、その出自であるラテンアメリカの文化に影響されていることは否定できません。文化を作ってきたのは歴史的な営みですから、その歴史を知っておくことは必要である。
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弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所