所長ブログ
2015年2月23日 月曜日
[書評]宇野弘蔵 資本論に学ぶ(ちくま学芸文庫)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「資本論に学ぶ」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書は、以前書評をした「経済原論」(該当する記事は、こちら)と同じく、故宇野弘蔵東京大学名誉教授の著書で、宇野名誉教授が行った講演や対談をまとめた書物である。
「マルクス経済学を『科学』として純化すること、すなわち、『資本論』に展開された理論を『革命の物語』としてのマルクスの歴史哲学から切り離すことに心血を注いだ」(263頁・白井聡氏の解説)宇野名誉教授が、資本論に対する疑問や自らの論文・著作等をネタに講演や対談した際の記録であるから、宇野経済学の入門書としての役割も果たす書物である。
宇野名誉教授の著作は、難解なものが多いといわれるが、理論は明晰なので、落ち着いて考えながら読めば、誰にでも分かるものではあると思う。資本主義の構造・その限界を真剣に考えた宇野名誉教授。新自由主義が世界を席巻している現在だからこそ、宇野名誉教授の見解を学習しなおすべき時期に来ているのだと思う。
林浩靖法律事務所では、法律に限らず、皆様のお役にたつために必要な情報は、幅広く収集に努めており、またきちんとした世界観を有するように努めておりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
本書は、以前書評をした「経済原論」(該当する記事は、こちら)と同じく、故宇野弘蔵東京大学名誉教授の著書で、宇野名誉教授が行った講演や対談をまとめた書物である。
「マルクス経済学を『科学』として純化すること、すなわち、『資本論』に展開された理論を『革命の物語』としてのマルクスの歴史哲学から切り離すことに心血を注いだ」(263頁・白井聡氏の解説)宇野名誉教授が、資本論に対する疑問や自らの論文・著作等をネタに講演や対談した際の記録であるから、宇野経済学の入門書としての役割も果たす書物である。
宇野名誉教授の著作は、難解なものが多いといわれるが、理論は明晰なので、落ち着いて考えながら読めば、誰にでも分かるものではあると思う。資本主義の構造・その限界を真剣に考えた宇野名誉教授。新自由主義が世界を席巻している現在だからこそ、宇野名誉教授の見解を学習しなおすべき時期に来ているのだと思う。
林浩靖法律事務所では、法律に限らず、皆様のお役にたつために必要な情報は、幅広く収集に努めており、またきちんとした世界観を有するように努めておりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
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投稿者 林浩靖法律事務所