所長ブログ

2015年4月 6日 月曜日

[書評]山崎廣明 外 詳説 政治・経済(山川出版社)

1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「詳説 政治・経済」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書は、高等学校における政治・経済の教科書で、当職が通読したのは、2012年3月5日発行のものである。この教科書は、「日本史や世界史の学習との関連性を重視した記述」(1頁)がなされているので、社会人が基礎的な教養を身に着ける上でも、使いやすい教科書である。例えば、本文の最後には、「課題追究の方法と課題発表のしかた」(200頁以下)がまとめられており、社会人が、自分がそれまで扱ったことのなかった分野を調査しなければなない時の調査方法や、プレゼンテーションの方法、資料整理のやり方などを考える上で、非常に有益であると思う。ただし、「教科書」であることの限界は、当然、存在する。分かりやすい記述は心がけられているものの、説明不足な箇所があることである。ただ、これは、教科書が、学校での教師による説明と言う補充があることを前提に作成されている書物である以上、やむを得ない限界というべきであろう。このような限界があっても、事実上の義務教育化している高等学校レベルの知識は、社会人の基礎知識として要求されて、やむを得ないものであり、そのレベルを画するという意味でも重要な書物である。

高等学校の政治・経済は、実はかなり広範囲な知識を取り扱っている。憲法・国際法・国際政治・ミクロ経済学・マクロ経済学・マルクス経済学・財政学・社会保障・環境問題・国際経済学などは、相当広範囲に扱われており、会社法や独占禁止法、消費者問題なども、簡潔ではあるが扱われている。かかる意味で、社会人の基礎教養として、きちんと押さえておく必要性はあるし、また、新聞などを読んださいの理解も深まると思う。

法律分野について知識が身に付いていることは弁護士である以上、当然ですが、林浩靖法律事務所は、法律に限らず、教養を身に着け、社会のためという確固たる信念を持って業務しておりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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