所長ブログ
2015年11月25日 水曜日
[書評]リチャード・バック(五木寛之創訳・ラッセル・マンソン写真)かもめのジョナサン【完成版】(新潮文庫)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「かもめのジョナサン【完成版】」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書は、最終章(Part Four)が追加された完成版である。小説の【完成版】というのも珍しいとも思うが、Part Threeまでは、「順を追って辛抱強く、われわれの限界を克服しようと努める」(128頁)という努力の物語であるが、最終章では、主人公であるジョナサンは神格化され、「自由な生き方が、やがて規則と儀式によって少しずつ殺されていく」(10頁)過程が描かれている。
この小説は、もちろん、純粋にカモメの物語として楽しむことも出来るが、いろいろなことを示唆していると思う。「カモメが飛ぶこと」を仕事に、あるいは、学習に置き換えれば、自分の人生にも当てはまるし、「規則と儀式によって少しずつ殺されていく」過程を組織の硬直化の過程と捉えれば、会社などにも当てはまるだろう。
本書は小説なので、業務に直接、関係するものではありませんが、小説は人生の代理経験という側面もあり、教養も磨いていますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
林浩靖法律事務所
弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所