所長ブログ
2016年2月15日 月曜日
[書評]水野丈夫・浅島誠共編 シグマベスト 理解しやすい生物[生物基礎収録版](文英堂)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「シグマベスト 理解しやすい生物[生物基礎収録版]」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書は高校生用の学習参考書であり、以前書評をした「シグマベスト 理解しやすい政治・経済」(該当する記事は、こちら)と同じシリーズである。編者の両名は、東京大学名誉教授であり、記述のしっかりしている書物である上、図表も多く、基礎から発展までカバーしているので、高校生物を復習する上では、使いやすい一冊である。はしがきでは、「原理もわからず、ひたすら『覚えよう』とするのはおろか」(1頁)と述べて、読者に「生命現象をよく『理解する』ようにしてください」(同1頁)と述べる。
実際、丁寧に説明されており、情報量も相当に多く、「理解」させることに努めている書物ではある。高校生時代、生物を選択しなかった当職でも通読することはできた。ただ、本書は、「章末には『章末練習問題』を、編末には『定期テスト予想問題』を入れて、これを解くことで学習内容の理解度を自己診断できる」(2頁)としているが、収録されている問題数は少なく、基本的には、理解用、あるいは、辞書用に使う知識系の参考書であり、問題集は、レベルに応じたものを、別途、使用しないとなかなか定着しないだろう。
そうはいっても、知識の説明はしっかりしている良書だと思う。バイオテクノロジーの説明(296頁)など、実社会との関係も説明されている。
高校生のときには感じませんでしたが、社会に出ると、高校生レベルの知識は、全分野、きちんと身につけておけばよかったと感じることがあります。
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弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所