所長ブログ
2016年4月 4日 月曜日
[書評]出口汪 現代文講義の実況中継②(改訂版)(語学春秋社)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「現代文講義の実況中継②(改訂版)」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書は、以前書評をした「現代文講義の実況中継①(改訂版)」(語学春秋社)(該当する記事は、こちら)の続きということになる。この書籍は、全3巻のシリーズで、本書は第2巻にあたる。
第1巻は、文書を論理的に読むことを教えてくれる非常により書物であったが、続きに手を付けていなかったのは、別に大学入試を受けるわけではないし、仕事に活かすうえでは第1巻を押さえておけばよいだろうと思っていたからであるが、考えを変えて第2巻も読もうと考えたのは、近代文語文(明治擬古文)の読み方も身につけたいと考えたからである。実際、大日本帝国時代の判例(といっても、重要なものは大審院の一部の判例に限られるのだが)は、明治擬古文に近い文体である。
そして、本書では、後半で、「現代文の文章の中に、古文、漢文、もしくは和歌が入っている」(110頁)融合問題の読み方や、明治擬古文の読み方を扱っている。
また、「要約作業に含まれる二つの要素」として、①長い文章を縮める、②整理することが述べられている(120頁)が、これは、準備書面などの裁判書面や企画書の作成などにも通じるところがあり、ビジネスパーソンにも有益である。
しかも、言語論などにも触れられており(47頁)、教養を身に着けることにもつながる。
勿論、本来は、大学受験用の書物なのだが、ビジネスパーソンが読んでも有益な書物だと思う。
林浩靖法律事務所は、法律に限らず、教養を身に着け、社会のためという確固たる信念を持って業務しておりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
本書は、以前書評をした「現代文講義の実況中継①(改訂版)」(語学春秋社)(該当する記事は、こちら)の続きということになる。この書籍は、全3巻のシリーズで、本書は第2巻にあたる。
第1巻は、文書を論理的に読むことを教えてくれる非常により書物であったが、続きに手を付けていなかったのは、別に大学入試を受けるわけではないし、仕事に活かすうえでは第1巻を押さえておけばよいだろうと思っていたからであるが、考えを変えて第2巻も読もうと考えたのは、近代文語文(明治擬古文)の読み方も身につけたいと考えたからである。実際、大日本帝国時代の判例(といっても、重要なものは大審院の一部の判例に限られるのだが)は、明治擬古文に近い文体である。
そして、本書では、後半で、「現代文の文章の中に、古文、漢文、もしくは和歌が入っている」(110頁)融合問題の読み方や、明治擬古文の読み方を扱っている。
また、「要約作業に含まれる二つの要素」として、①長い文章を縮める、②整理することが述べられている(120頁)が、これは、準備書面などの裁判書面や企画書の作成などにも通じるところがあり、ビジネスパーソンにも有益である。
しかも、言語論などにも触れられており(47頁)、教養を身に着けることにもつながる。
勿論、本来は、大学受験用の書物なのだが、ビジネスパーソンが読んでも有益な書物だと思う。
林浩靖法律事務所は、法律に限らず、教養を身に着け、社会のためという確固たる信念を持って業務しておりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所