所長ブログ
2016年8月 5日 金曜日
[書評]小林秀之・山本浩美 新論点講義シリーズ5 担保物権法・民事執行法(弘文堂)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「新論点講義シリーズ5 担保物権法・民事執行法」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書の著者両名は、民事手続法が専門で、山本教授は、小林教授のお弟子さんにあたる。本書は、「従来の担保物権の教科書は、手続法との関連が必ずしも十分に説明されておらず、実際の手続が分からない平板な説明になっていた」(はしがきⅲ頁)という認識の下に、「債権回収法という視点から、担保物権法と同時に民事執行法の基礎を説明し、実体法と手続法を立体的に学べるように工夫」(はしがきⅲ頁)されたテキストである。
確かに、一般的な担保物権法のテキストは、業務で参照しようとすると、現実に可能なのかという疑問が生じる点があったり、分かったようで分からない部分が残ることも多かった。
本書は、実体法と手続法が結び付けられているため、腑に落ちる説明や現実的な説明になっている箇所も多い。少し変わった視点のテキストだからこそ、よく分からないことが腑に落ちる部分がある。
林浩靖法律事務所では、既存の知識を別の視点からも常に見直しつつ、お客様に常に満足できる最良のサービスを提供させていただく所存ですので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所