所長ブログ

2017年3月29日 水曜日

[書評]我妻榮(川井健補訂)民法案内 5担保物権法上(勁草書房)


1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「民法案内 5担保物権法上」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書は、以前1巻(該当する記事はこちら)と13巻(該当する記事はこちら)を書評した民法案内の5巻で、担保物権法の前半部分、すなわち、担保物権法序論、留置権、先取特権、質権を扱っている。

担保物権法を扱う本書と6巻では、「留置権・先取特権・質権・抵当権の四つは、互いに関連しながら『譲渡担保』という近代的金融取引界の生み出した大きな湖に流れ込む川のようなものとして、説明して」おり(はしがきⅵ頁~ⅶ頁)、技術的性格が強く、特に、学習者は理解せずに覚えこもうとしかねない担保物権法を理解できるように説明している。本書は、平成19年の出版であるが、この分野は、出版以降、大きな法改正を受けておらず、当面、改正の予定もない部分が大半なので、十分、有用な書物である。やはり、理解できていると応用も効き、実務でも役に立つ。

林浩靖法律事務所では、新たな問題にも対応できる基本を押さえた十分な法的サービスを提供するように努めていますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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