所長ブログ
2017年4月 5日 水曜日
[書評]我妻榮(清水誠・川井健補訂)民法案内 6担保物権法下(勁草書房)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「民法案内 6担保物権法下」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書は、以前1巻(該当する記事はこちら)、5巻(該当する記事はこちら)と13巻(該当する記事はこちら)を書評した民法案内の6巻で、担保物権法の後半部分、抵当権、譲渡担保、仮登記担保を扱っている。
「抵当権は、金融界のいわば寵児であって、ありとあらゆる不動産を目的として、いろいろの内容のものが設定され、活用されている。ところが、民法の規定は、極めて大まかで、問題となる重要な点に関するものが、あまりはっきりした系統もなく、並べてある」(はしがきⅵ頁~ⅶ頁)中で、例えば、「工場抵当法と民法三七〇条の規定の関係」(83頁)を考えるなどして、合理的な解釈論を導くための舞台裏を示してくれる。
林浩靖法律事務所では、新たな問題にも対応できる基本を押さえた十分な法的サービスを提供するように努めていますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所