所長ブログ

2017年5月10日 水曜日

[書評]藤井剛 詳説政治・経済研究(第3版)(山川出版社)


1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「詳説政治・経済研究」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。

本書は、高校生用の学習参考書であるが、その内容は、「政治・経済のほとんどすべての分野・内容を体系的・系統的に網羅」(Ⅰ頁)というものであり、高校教科書を深く掘り下げ、細かい資料が多数紹介されるなど、大学生や社会人が手許において資料集や辞書として用いることも可能なものとなっている。国際政治の、特に、地域的な動きの論述に若干雑な部分はあるものも、憲法・国際法・ミクロ経済学・マクロ経済学などに関する網羅性はかなり高い書物と評価できると思う。
もちろん、高校生用の書物であるから、「一番最初の選挙に行くことが肝心だ」(Ⅳ頁)等の高校生向けのアドバイスもあるが、例えば、「個別の質問の解答では、改憲すべき内容...と改憲すべきでない内容...がはっきりと分かれている」(96頁)など、憲法改正問題を考える上で、社会人にも役立つ視点が提示されたり、価格と需要・供給の関係のグラフ化(257頁)が示されたりするなど、ミクロ経済学の基礎を分かり易く示すなど、大学生・社会人が基礎知識をつけるためにも役立つ書物となっている。

弁護士という仕事は、依頼者の皆様のために頑張るのは勿論ですが、生じているトラブルは社会情勢が反映される面があります。法律以外の点についても、基礎事項をきちんと学んでおりますので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、正義を守る法律事務所である東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所

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