所長ブログ
2017年6月30日 金曜日
[書評]勅使川原和彦 読解 民事訴訟法(有斐閣)
1冊書評をしたいと思います。今回、書評をするのは、「読解 民事訴訟法」です(本記事は書評なので、この後は、「です」、「ます」調ではなく、「だ」、「である」調で書きます。)。
本書の著者は、早稲田大学法学学術院教授で、民事訴訟法をご専門とする。「本書は、『民事訴訟法』の講義において学生たちから受けた頻出の質問と、それに対する回答を集めたようなもので、いわば"民事訴訟法のFAQ"で」あり(はじめにⅰ頁)、いわゆる基本書のような網羅性はない。
民事訴訟というものは、ある意味不思議なもので、実は問題が起きない限り、民事訴訟法を知らなくてもこなせてしまうものである。民事訴訟法で議論する内容は、常識的に分かる手続に関する規定と、病理的な場面である論点が議論されている面があるからである。そのため、実務家でも手続的な感覚がない者も多く、本書は、そのような感覚を磨く上で有用と思われる。
何となく分かっているが、細かく詰めて考えようとすると混乱する問題の考え方を示しているからである。
また、「判決文を文言通り読むことの重要性」(はしがきⅳ頁)を本書は強調されている。言い換えれば、先入観を持って読まないということである。当たり前のことであるが、体系書や解説の記載で先入観を持って読むことは、気を付けないと起こし得ることであり、肝に銘じるべきところだと思う。
林浩靖法律事務所では、本書に限らず、常に研鑽を怠らず、お客様に常に満足できる最良のサービスを提供させていただく所存ですので、何かお困りのことがありましたら、ぜひ、東京・池袋所在の林浩靖法律事務所にご相談ください。
弁護士 林 浩靖
投稿者 林浩靖法律事務所