所長ブログ

2013年11月 1日 金曜日

船引町にて

今日は、上野駅16時46分発の新幹線で、福島県田村市船引町へ日帰りの出張に行きました。

田村市は、以前の記事(該当記事は、こちら)にも書かせて頂きました通り、平成の大合併の結果生まれた町で、田村市のうち、都路町の一部が避難指示解除準備区域に現在も指定されており、都路町の残り全域と、常葉町及び船引町の一部が、以前、緊急時避難準備区域に指定されていました。緊急時避難準備区域は、2011年9月30日に区域を解除され、翌12年8月には慰謝料も打ち切られたものの、放射線量が下がっていない地域も多く、今も、避難生活を続けている方が、多数、いらっしゃいます。そのような方が生活する仮設住宅が船引町にあり、都路町からの避難者のための説明会をするために、船引町の仮設住宅に行きました。(目的地に着いた時には、既に日が暮れている日帰り出張は初めてです。)

田村市の場合、一部地域のみ、避難指示解除準備区域や旧緊急時避難準備区域の指定がなされ、大部分の地域は、指定されていないこともあり、風評被害などを市が恐れているのか、あまり積極的に住民救済に動いていないという印象を受けますし、そのために、ますます住民の不安が募るといった状況です。

平成の大合併で、大きくまとまったものの、かえって小回りが利かず、きめの細かい住民サービスは、できなくなったという印象です。飯館村などは、やはり、村の全域が区域指定されていることもあり、地方公共団体の必死さが伝わりますが、一部地域のみが区域指定されている地域の場合、地方公共団体にも早く終わりにしたいと思っているところがあるのではないかと感じることがあります。

東京にいると、既に、原発事故のことが風化しているのではないかと感じることがあります。ただ、福島第一原発の原発事故は、廃炉ができていない以上、まだ続いているわけで、風化させてはいけない問題だと思います。

東京・池袋所在の林浩靖法律事務所は、困っている皆様に常に寄り添う法律事務所ですので、お困りごとがございましたら、ぜひ、ご相談ください。そして、原発事故の被災者の方にも、寄り添っていきたいと思います。

弁護士 林 浩靖

投稿者 林浩靖法律事務所 | 記事URL

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